「英語プレゼンテーションTips」
関西大学 吉田信介


英語プレゼンテーションを成功させるためには、プレゼンスキルと英語力が必要です。そこで、効果的なプレゼテーションを行うためのTipsを11にまとめてみました。

これらを実践することで、より魅力的なプレゼンテーションを行うことができるでしょう。

●聴衆を分析する
1)サイズ:一人ひとりの反応を視認できる25名までか、聴衆全体の反応が重要となる30名以上か?
2)傾向:1)積極的、2)受身的、3)没入的、4)しらけ的、5)フォーマル、6)インフォーマル、7)好意的、8)非好意的、9)論理的、10)感情的の内、どの傾向があるか見極める.
3)姿勢:興味度、経験度、知識度、専門用語の精通度を分析する.


●プレゼンテーションの目的を決める
1)情報伝達、2)意見の提示、3)意見聴取、4)承認を得る、5)説得、6)アクション決定


●アウトラインの基本形を守る
英語では、Introduction, Body, Conclusionの順が基本
●Introductionで聴衆との壁をとりはらう
1)ユーモア、統計等のデータ、興味深い引用、写真、イラスト、現地語でのあいさつにより聴衆の注意を引く.
2)話す視点と順番を示す.


●Bodyで内容を発展させる(使用表現)
1)因果関係:due to, consequently等
2)問題解決:one solution is, suggest等
3)比較対照:in contrast, while等
4)記述:next to, on, in 等
5)分類:includes, is classified into等
6)例証:for example, such as等
7)意見:in my opinion, agree等


●Conclusionで内容を定着させる
1)視点・結論を繰り返す.
2)それにいたるポイントを整理する.


●つなぎことばを効果的に使う
1)話の開始と終了:Let's go to number two等
2)構成:in the first place, next, finally等
3)結論:as a result, consequently等
4)制限:moreover, except for this; however, even so等
5)確率:obviously, most importantly等
6)比較対照:in contrast, despite the fact that等


●原稿を棒読みしない
1)箇条書きの画面のみ見て、暗記した内容を語る.
2)自分のことば(英語)で語る.
3)発音はJapanese Englishでも良いが、リズム・イントネーション・ポーズを工夫する.


●アイコンタクトで聴衆をひきつける
1)熱意、自身、余裕、誠実さを示すために重要
2)全体を網羅するポイント(聴衆)を決めておき、それらを順繰りに見る.
3)適切な発話速度で語る.
VOA Special English(1分間に約110語)の速度が適切
[http://author.voanews.com/specialenglish/tv.cfm]


●ボディランゲージで引き立てる

1)人差し指を立てる:主張や反論
2)手を開いて上に向ける:説得
3)握りこぶし:意思や主張
4)胸に手をおく:自身
5)こぶしを立てる:強調


●視覚にうったえる
1)キーワードを箇条書きで提示し、読ませるのでなく見せる.
2)グラフやイラスト等の視覚補助を駆使する.
3)図解の基本4パターンを使う.
ア)ツリー型:ロジックツリー、マインドマップ等
イ)サークル型:ベン図、親和図等
ウ)フロー型:プロセスマップ、システム図等
エ)マトリクス型:意思決定マトリクス、プロダクトポートフォリオ等



●スライドを効果的に使う
1)最後列にも判読できる大きさ:英文字36ポイント、行間隔150%
2)読みやすいフォント:英文ではヘルベチカ系のArial等
3)1枚のスライドで1つの内容
4)1枚のスライドで1分間語る.
5)文字が読みやすい配色にする.
6)過不足ない動きを入れる.
7)見やすく、読みやすい図表を作成する.