可能性を実現させるために
日本福祉大学 国際福祉開発マネジメント学科 1年 佐藤洋一
ASEPに参加することが出来て本当に良かった。素晴らしい出会いやITを活用する技術を得ること、一つのことをやり遂げる達成感等、かつての自分にないものを得ることが出来たと思う。しかし、それだけではなく、自分の意志を伝えることの難しさやまだまだ使いこなせていないIT技術、住んでいる日本のことをよく知らない自分がいることなど、改善すべきことが多くあることも思い知らされた。
1.プレゼンテーションを通して
今回、台湾とマレーシアの学生とコラボレーションすることが初めて実現し、いくつもの課題に直面した。まず、メールやチャットを通しプレゼンテーションを作っていったが、そのとき1番に思ったことは自分の日常の英語力が全然身についていないと言うことだ。『pptファイルの進み具合はどう?』と伝えたい、そう思っても、なかなか単語・文章が出てこない。ついつい、ネットの翻訳サイトを使ってしまう。そのためリアルタイムで行われるチャットの場合、すぐに対応できず、相手を待たせてしまうことが起こったり、作業がスムーズに進まないこともあった。また、自分はコミュニケーション能力がなかったことも痛感した。ASEPをなんとか成功させたい!その一心でチャットを繰り返し、プレゼンの内容確認やどのように進行していくかのやり取りを進めていたが、影戸先生が一度だけチャットに参加してくれたことがあり、その時に自分は『なぜこんな単純なことが出来ていなかったんだろう』と思い知らされた。影戸先生の『How
are you?』という言葉。たったこれだけのことが自分には言えていなかったのだ。それからも先生は台湾の様子や、相手の体調を気に掛けたりしてから、プレゼンの内容確認を行っていた。それがどんなに大事なことか、自分も実践することで理解することが出来た。明らかに相手の雰囲気が変わり、作業が円滑に進むようになったのである。仕事だけの付き合いではなく、人としての付き合いをすることを気付かせてくれた先生に感謝したい。また、本番で他のグループのプレゼンを見たが、自分達にはない工夫や演出方法やスライドを見ることが出来た。まだまだITを使いこなしていない証拠だ。これからもっと多くのことを学びたいと思った。
2.台湾での生活を通して
初めての海外、日本と違う雰囲気や言語、町並み、何もかもが新鮮で良い経験になった。日常の英語能力の少ない僕だけど、必死のボディランゲージ、伝えたいという気持ち、そして台湾でお世話になった人たちの聞き取ろうとしてくれる姿勢で、台湾での生活やホームスティを乗り越えた。しかし、まだまだ全然満足のいくものではなかった。それはもっと英語が話せていたら、もっと楽しめて、充実したものになる!!そう確信しているからである。簡単な英語でしかコミュニケーションをとっていない友達ともっと有意義な、内容のある会話をしたいと思った。ホストファミリーの子と次ぎ会うときはお互いの英語能力を高めた状態で会おうと約束した。また、台湾のクリスマスカラーは青だったり、バイクに平気で4人乗りしている人が大勢いることに驚かされた。日本ではありえない光景が本当に楽しかった。しかし、いざ、日本のことを聞かれたら、答えられない自分がいて、それが本当に情けなく思え、歯がゆさが押し寄せた。台湾に行く前に旅行ガイドなどで台湾の歴史や文化を学んだ。しかし、それより前に日本のことをより理解しておく必要があると感じた。また、台湾では記録係りとして、デジカメを持ち写真を撮った。時間の流れがわかるようにと工夫をした。しかし、もっといい撮り方とか、アングルの良い写真を撮る工夫が足りないと思った。
3.可能性
T・Uでの反省を振り返り、それを大きく3つに絞り、改善していくことで、今後自分に何ができるかを考えてみたいと思う。まず一番に考えることは、英語能力の改善だ。もし、力をつけることができたら、ASEPで作った友達と本当の会話ができるだろう。他にもWYMで海外から来る学生とコンタクトをとることが出来るし、大きく考えると夢である途上国開発の仕事にも繋げることが出来ると思う。次にIT技術の改善を考える。パワーポイントの知識をもっと得れば、より見やすい、より自分の意見を相手に伝えることのできるプレゼンができるだろう。自己主張はどんなときも大切なものであると思う。またデジカメの操作や機能を知ることで、自分に大切な記録の保存を正確にできるようになるだろう。最語に異文化理解と日本文化の理解である。相手の文化を知ること自体で、相手を少し理解できると思うし、そのことから仲良くなることにつながると思う。また、日本人であることを誇りにし、文化を知ることは自分の成長にもなるし、海外の人とも受け答えができ、交流を深めることが出来るだろう。
4.可能性を実現するために
これから何をしていかなければならないか、実際に行える範囲で考えて実践していこうと思う。
<英語能力の改善>
正しい英語を使いこなすために、英検2級の5月の試験合格を目指し勉強していこうと思う。日常の英会話能力はNHKラジオを聞くことで、耳を慣らし使えるようにしたい。また、ホストファミリーの子や台湾で作った友達とメールやチャットを通して
使い、その成果を発揮していきたい。
<IT技術の改善>
基本的な知識を身に付けるために、情報処理の授業の復習をしていきたい。特にエクセルとパワーポイントを重点的にやろうと思う。他には、顔を見ながらのチャットに挑戦してみたい。そのためにカメラを揃えようと思う。デジカメは雑誌や街中にあるポスターや看板に目を向け、そこから何かを学び、少しずつでも勉強していきたい。
<異文化理解と日本文化の理解>
直接知識を教えてくれる友達が台湾とマレーシアにいるので、疑問に思ったことを生の声を聞くことで知っていきたいと思う。日本の理解については日本史を勉強したことはないので、日本史で興味のあることから、勉強していきたい。そして、その興味を持てたことを、『台湾の人に英語で伝えられるように』を目標にしっかり押さえていきたいと思う。