私と情報教育

影戸 誠 makoto@kageto.jp    

世界7カ国と連携を深めながら、1995年よりインターネットを活用した国際交流プロジェクトを推進している。その過程で明らかになった国際交流の進め方、インターネットの新しい使い方など紹介、また支援のための英語プレゼン例文検索システムも紹介する。

<キーワード>:国際連携 英語教育 インターネット活用

 


はじめに

 われわれはここ数年間、国内、海外の学校、大学と連携してインターネットを交流手段とした国際交流を推進してきた。

 メールが届けばみんなで喜ぶという段階から、直接会うこととネットワークの融合、生徒のプレゼンテーション、海外生徒とのコラボレーションの意味を追求する段階にまで継続してきた。

 今回の発表はその集大成であるワールドユースミーテキングの活動を紹介しながらポイントについて述べていく。

 

ワールドユースミーティング2001

今年で3年目を迎える。とはいってもこれまでにアジア交流を1995年より6年間 継続して実施しており、これらがベースとなって今回の企画がワールドユースミーティング2001となって実現した。

海外との連携

     韓国 

韓国は教科書問題で来日が次々キャンセルされる報道がこの夏目立った。そんな中われわれの交流校新亭高校はやってきてくれた。新聞社のインタビューに引率教諭ハン先生は答える。「教科書問題は一時期のことです、われわれはこの友情を97年から培ってきました。また99年には同様の交流を私の学校で開催しました。一時期の政治的問題で友情を失うわけには行きません。」

     台湾

台湾には国立中山大学を中核するネットワーク組織がある。中学校、高校、大学の連携でインターネットの教育利用を促進している。96年より教師間の交流があり、1998年よりこの種の活動に参加してくれている。今回も14名の高校生・中学生とともにやってきてくれた。

 

     ドイツ 

ドイツも1998年より交流を開始している、日常的な電子メール交流を行っており、アニュアルイベントなったワールドユースミーティングに照準を合わせ来日してくれた。

 

     シンガポール、ジンバブエ、オーストラリアなど

ワールドユースミーティングは毎年継続して行われるが、決していつも同じ国と言うわけではない。今年度のように招待講演を新しい開拓の意味で行うこともある。ジンバブエの状況は生徒参加の1998年よりその報告がいろんな形をとりながら現在にまで至っている。

 

中学・大学・高校の連携

英語教育の立場から見ると「英語嫌い」の作られる中学と連携して今回の取り組みを行いたいという希望が大学側よりなされた。

な当たらしい取組みが生徒を元気にさせた。

 

国際交流の基本パターン

・事前の電子メール

今年のテーマは「新しい英語教育」「新しいインターネット」であった。

 生徒たちは事前にアンケートを送りあい、データの提供を相互に行う。

     コラボレーション

ほぼ4日前に日本に海外高校生・中学生が到着。プレゼン資料をともに作る地域にホームステイ。学校で交流を行うとともに、テーマにそっと来日後、プレゼンテーションファイルを作る。

この時点で、「戦い」も起こる。泣き出す生徒もできてくる。しかしそれも新しい段階に進んだのだと私たちは思う。

     ワールドユースミーティングでのプレゼン

会場に集まった320名の前でプレゼンを行う。

 ただ単に一方的なプレゼンではなく、今年の大きなテーマとなった、「インタラクティブ性を重視したプレゼンを行う。

     帰国後の事後交流

テキスト ボックス: I was really surprised when we talked about content of presentation. Taiwanese students granted our all request. We changed content many times. And each time Taiwanese students understood our opinion. And they helped me a lot. When I made power point at night, they said to me many times” Are you O.K? Can I do anything for you?” I was so impressed their kind heart and consideration. I was sure we worked together in cooperation and share the time電子メール活用により、帰国後相互の感想を送りあう。また、それぞれに感想を書きあい、これを報告書として印刷すると同時に、相互の英語教材として活用する。

 

     webの活用

情報をすべてwebで発信した。海外参加者と連携をとるにはメールだけでは不十分で、どんな様子で準備をし、どんな会場を使うのかなど、必要な情報を特に「画像を重視」して掲載していった。

 

 

http://www.japannet.gr.jp/w2001/

 

どきどき わくわく 発見

この3つの言葉が今回のキーワードとなった。準備を周到に進め、次にやってくるどきどき感、新しさを受け取る。安全や安定のもたらす手垢のついた予測できる時間ではなく、いまここにいて生み出されるものを受け取り自信につなげていくというサイクルである。

 プレゼンテーションもインタラクティブ性を重視した。会場の聴衆とのインタラクティブ性、生徒達はそれぞれに取り組んだ、ダンスを試みるもの、クイズを試みるもの、そこから出てきたものは「笑顔」ベースのともに創り出す時間であった。

 これまでのプレゼンテーションはなによりも、間違いなく正確に行うものであった、 英語に間違いがないか、あるいは機器の操作は??

失敗しないことだけに重点が置かれるプレゼンテーションは退屈きわまりない。

 そんなものはファイルだけが提供されればよい。

今回は発表者と聴衆が新しい空間を作りだし、その新しさに参加者がエネルギーを得るという、新しいスタイルだった。

 

生徒のプレゼンテーションに学ぶ

授業でもそうであるが、生徒にとってプロダクトは重要である。

まよい、苦しみ葛藤する、その結果プレゼンテーションファイルという産物ができあがる。

 産物ができあがるだけではないそれを人前で発表し、観衆の拍手や表情を通して評価を得る。知識、技能を全開させて産物を創り出す、そのプロダクトに対して評価を得たとき、 生徒自身が「私」が大きく育っている。

育った「私」は今までとはちょっと違った自分であり、信じられる新しい自分である。

表情は明るくなり、自信にみなぎる。

会場にはそのような生徒が多くいた。

 情報を得る、技術を身につけるーー>自分との関わりでそれを表現する(自分育て)ー ー>発信する(表現する)――>評価を得る(他者を鏡としてあたらしい自分の姿を 確認する)

 新しい自分の上にたって次の時間をむかえる。

創造の喜び、成長の喜びと要ってしまえばそれだけだが、その要素があまりにも明確 になっていなかったのでは無かろうか

このような展開が日常的に生徒や学生に対して与えられることが必要であろう。

ワールドから見えて来たもの

授業へのフィードバック

生徒の共に過ごす時間のメインは授業である。授業を変えることができるのは教師である。勇気と工夫がいる。また確かな方向性も必要となってくる。

 私たちはワールドユースミーティングでのプレゼンテーション、連動する交流に学んで授業を変えようとしている。

 生徒の工夫ある発信をサポートしそれを生徒に返してやることである。授業中で生徒自身が認められ、新しい自分に出会えるそんな時間を創り出そうとしている。

参加生徒の声 台湾生徒

 

     On the fifth day, WYM 2001 was held at Nagoya National Center.  We saw teams from Singapore and Korea, and honored guests from all over the world.  There were speeches and presentations about their condition and plans.  Then, it was our turn to do our presentation.  The first time our presentation was not so good.  I think it was because all of us were a little nervous.  But at the second time, it was perfect; it was exactly what we wanted.  All of our hard working finally reaped in joy.  We were all cheerful and happy, that kind of feeling was so impressive.  After the meeting, we had a party.  At the party, we met a lot of honorable guests, professors, teachers, and students.  All of us were thinking about what happened these days. It was just like a dream, too fast and too perfect. it was definitely not only a trip to Japan, but also a precious learning experience.  How to cooperate with people with different backgrounds and cultures, how to comprehend their culture and let them comprehend yours, and how to construe the misunderstandings between two different cultures are probably the three most important objective we are working on and learning.  Though it’s called World Youth Meeting, actually it is not only for the students, but for all the people who attend it.  Through the Internet and face-to-face communication, we establish contact to each other.  We learn from each other and share our emotions, no matter joy or  sorrow.