ＡＳＥＰ２０１３　現地レポート(2013/12/24～12/28)

突然見学していた老人が流麗な日本語で私たちに話しかけてくる。「殺されたこの人は私の先輩」、「この人は知人」。聞けば現在はバンクーバーに住んでいて、どうしてもいたたまれなくなり何回かはここを見学するため帰ってくるという。当時は台南一中で今なら高校３年生。当然ニ二八事件も遭遇し、消防車の後ろにつかまって逃げたという二二八の生き証人。海外に暮らしてたまらなく感じるという。中国人は「恥はかき捨て」で日本人は「恥を隠す」。

西先生の鋭い質問。あなたは今なに人と思っていますか？

老人はすぐに答えずバンクーバーに渡った経緯を話した。日本の教育を受け、二二八事件に遭遇し、その後の戒厳令そして民主化を経験する中で愛想がついた、と。

良くわからなかったが帰り道件のガイドさんが言った。「あの老人本当は台湾が好きなんですよ。世界に認められる本当の台湾になればきっと帰ってきますよ。」

　一昨年に焼身自殺場所の記念館に行った鄭南榕を思い出した。台湾は独立しかないのか。

ちょうど影戸先生の日福大チームが同宿ホテルに着いたとのことで、ホテルに向かいチェックイン。

日福大チームは影戸先生の配慮でやはり学生に歴史を触れさせたいとのことで中正記念館へ。

と言うことで、例の「和昌茶荘」で後程落ち合うことに。

南山国際チームとはこれまたフィールドワークでＭＲＴに乗ってお茶屋まで。

販売機のトークンの買い方から車両がドイツ製なので帰国経験者の生徒らしく車内がユーロの列車と同じ、と感動したり、エスカレーターは大阪方式で左を空けて利用していたり、生徒さんの新鮮な感動を改めて享受した次第。

和昌茶荘は相も変わらずでご主人が愛想よく招き入れる。「名古屋の先生、良くいらっしゃいました。」

ほどなく、見学を終えた日福大チームも合流。

そして早速お茶をご相伴。もう１０年以上訪問しているこの店、ガイドブックなどで有名になっただけに最近ではネット上で毀誉褒貶の内容が挙げられているが、幸いにも私たちは薀蓄を傾けて台湾茶の道を追求する求道者ではなく普段使いの美味しい心安らぐお茶が飲みたいだけ。

それが証拠に、当然日本人観光客は多いがそにも劣らず地元の住人が何気なく買っていく。

　みなさんそれぞれお土産や自家用で買われたころにはあたりはすっかり暗くなり、夕食は小龍包の「鼎泰豊」へ。

鼎泰豊

到着すると大混雑。ここにもおおくの日本人。そしてどんな料理でも美味しいを連発。

ほぼ言葉を交わすのが初めての日福大と南山国際は、最初はぎこちなかったけれど食事の終わるころには若者同士盛り上がってほほえましい光景。

先生方大人は一年ぶりの台湾ビールと空芯菜の炒め物に台湾に来た、いや、ＡＳＥＰがはじまった実感を心行くまで味わう。

ホテルにもどって、先生＋日福大の大人組でプチ「バーヨウコウ」。学生と行った韓国の学会の開催場所から背景の歴史を調べておく必要性の話や、アジア諸国のリアルな歴史認識の話など影戸先生の長年のワークフィールドを元にした興味深い話の中から卒論のテーマ選択への切っ掛けをつかもうとする学生の遣り取り。いい感じです。

さて、あすは南山国際チームは昼過ぎに高雄入り。日福大チームは途中台南でもう一つの歴史探究である八田與一のダムと記念碑を見学後夕刻高雄入り。

そして、皆様にお会いできる楽しみ。

あっ、１点変更事項です。池田大手配先生よりの情報で今回「バーヨウコウ」は会議室での開店との計画でしたが、この部屋が９０人用の広さであまりにも広すぎるだろうとのホテル側の配慮で私＝マスターの部屋を広めにアップグレード手配して利用という段取りになりました。

悪しからず。

いずれにしましても、何等かの手段で場所は明日お知らせいたします。

皆様の積もる話の場になるようにきたいしつつ、今夜はこのあたりで。

明日はいよいよ高雄から。

ⅱ【１２月２５日（水）台北から高雄到着】２日目

こんにちは、市村です。

ASEP２日目の朝は雨の降る肌寒い天気でスタート。

同行する南山国際チームは１０時半の新幹線で高雄へ。

日福大は台南郊外にある八田與一の記念碑とダム見学後高雄入りと計画は予定通り。

正式名称は「台湾高鐵」だがその車両が日本の新幹線流用であることからかこちらでも「新幹線」で通じてしまうし結構そう呼ばれている。１時間半の道中、南に下るほど天気は回復し、まどの外の風景もヤシの木が増えてきて、いくつもの河原の目立った川をわたると台南を過ぎほどなく新幹線はスピードを緩めて高雄・左榮駅に到着。

改札前では南山国際の交流校である樹徳家商の生徒と先生が歓迎のサインを持ってお出迎え。大人数の参加ではないけれどほほえましくアットホームな雰囲気。生徒さんたちはリアルには初対面だが既にFaceBookやリアルタイム交信で見覚えがあるのですぐに打ち解けているよう。

今日から２９日の朝までホームステイしながらの活動が始まる。

生徒さん達は担当の先生とスクールバスでのシティーツアーに出発。西先生と私は今年も迎えに来てくれたウー先生が昨年同様にホテルまで送ってくれると言う。

若干の不安があった。と言うのも昨年も結構道を迷ったりでタクシーのほうが結局は早い気がしたが、せっかくのご厚意を断るのも失礼なので申し出に従う。まぁ、駐車場の出口を間違ったり、横をすり抜ける際駐車の車にあたってにミラーを倒したり、やはり道に迷たりだったけど、左榮駅近くの庶民の市場を通ったりそれなりに趣があり、多分、タクシーで着くであろう倍くらいの時間をかけて無事ホテルに到着。

今回の幹事校手配のホテルは福華大飯店という高雄駅から徒歩で１５分くらいの目抜き通りに近いグレードの高いホテル。チェックインも問題なく早速アップグレードの部屋に入ると、ラウンジのあるスウィートルーム。２００９年頃に宿泊した蓮譚会館の部屋と雰囲気は同じで、一安心。

影戸先生が到着までの時間西先生と市内探索。実は今回のホテルあたりは従来なかなか足を延ばせなかった地域。当然ＡＳＥＰは観光ツアーではないので、公式行事としてのシティーツアーはあるものの行動範囲はかぎられ宿泊地周辺での行動となる。

そんな訳でホテルから目抜き通りを経て高雄駅、そしてすぐ隣のお馴染み高雄高校。校門に沿った大きなガジュマル、のような木の並木と正門の向こうに見える威厳ある煉瓦造りの校舎本館を横目で見ながら、通りの向かいの

ビルには数限りない「補習班」の看板。想像の通りこの「補習班」とは進学塾のこと。高雄駅からやはり高雄高校の回りに多く集まっていてレベルもこの周辺の塾が一番良いとのこと。離れた高雄女子の学生もこのあたりまで通うという。

多年参加の皆様には言わずもがなでしょうが、高雄高、高雄女子は台湾南部での超名門進学校。補習班の一つの電光サインには「雄中、陳○○、台大電気系、・・・・」と、次々と進学実績が実名入りで流れている。

高雄女子高

雄中とは高雄高校の地元略称で正式名称の高雄市立高雄高級中学校から、ちなみに高雄女子高は高雄市立高雄女子高級中学校から雄女、英語略称はそれぞれKSHSとKGSHSとなる。ASEPの参加関係者にとっては１５年の歴史の中でこの２校の役割は略称で十分に通じるほどの知名度。

雄中の屏をさらに進むと人通りの多いアーケード街へ。三鳳中街といって高雄市民の乾物系の買い出し場。人とその間をすり抜けるバイクで雑駁な印象だが、豆類、穀類、干物、お茶、からすみ、干しシイタケなど何でもありの活況。

一旦繁華街の三多地区にKRTで移動してそこから三越近くの屋台街を北上。ここで西先生が毎年食べる屋台の台南担仔麺屋へ。人当りのよさそうなおばちゃんが手振り身振りでの注文も難なく受けて、台南仕込の軽食。この屋台一つで子供を育ててきたという自信は味そのもので揺らぎない。

そのまま北上すると昨年の宿泊の寒軒ホテルの脇を通り今回開催校の高雄商業の横を過ぎてホテル到着。

夕食は台南経由で夕刻に到着した影戸先生とホテルのエレベータでばったり会った関大の宮下さんを加えて西先生と４人で高雄女子の隣にある、トニー先生のお父さん経営の客家料理の店へ。ちょっと典型的な中華とはかわった、でも日本人の舌にはなんだか郷愁さえ覚える親しみの味を楽しみ今後のスケジュールの確認。

そうして、ホテルについて早速ラウンジ利用の「バーヨウコウ」を開店。すでに各校活動も佳境でまた本日の深夜に到着の池田大先生の到着を待ってか、みなさんの出足は少々遅く１０時半過ぎくらいから三々五々とご集合。

日付が替わって１時前に高雄商業校長自らのお出迎え同行で池田先生ご到着。

その場で校長より招待状が居合わせた先生に渡される。この校長、古くから知っているがそんなに英語能力が高くなかったASEP当初の雄商にゼロ時間英語学習を取り入れたりして年々能力が上がっているのだが、なによりも一般先生との関係も良好で当然生徒達とも非常に距離が近く、下校時など気軽に校長にハイタッチする光景が見えるという。

特に今はクリスマスだけにサンタの格好もしている、とは福井商業の渡辺先生の目撃談。

池田先生の登場でやっと「ばーヨウコウ」らしくなったと思ったらあらあらもう２時に。

聞けばみなさんあしたの交流校ピックアップ時間がいずれも７時半前後、ということでとりあえず閉店。

明日よりは学生・生徒のプレゼン作りこみも佳境を迎え、また、明日到着の先生もいらっしゃり、ＡＳＥＰの本番は動き始める。というわけで、終了時間と起床時間の関係で２時以降書いていると徹夜状態になる恐れがあるので、開始当初の２０００年ならいざ知らず、ここは翌日アップでご容赦、という次第です。

明日は、かねてよりＡＳＥＰの活動に参加いただき台湾版SSHのコーディネーター役で早稲田学院本庄や立命館高校とも関係の深い

黄先生の輔英技科大学が公式に本年初参加と言うことで、交流校の関西大学の吉田先生・宮下さんと訪問いたします。

ではこのへんで。

ⅲ【１２月２６日（木）輔英技科大学訪問】 3 日目

輔英技科大学訪問

こんばんは、市村です。

今夜は例年通りこんな時間に書いてます。

きょうは関大の新たな交流校である輔英技科大へ。

２日目の最後に書かせてもらった通り国際交流センターの黄先生の大学です。

さすが神戸大と金沢大に留学されていただけあって、きっちりと約束の７時４０分にホテルまでお迎え。吉田先生、宮下さんそして黄先生と同行していた、今回個人研究で輔英技科大を訪問している関大外国語学部の前園さんと高雄市郊外の大学キャンパスにむかう。

言うまでもなく、黄先生は日本語が達者で、中村監督時代のタイガースの通訳をしていただけあって吉田先生が阪神や野球の話に方向をむけると楽しそうに当時の選手とのエピソードを話してくれる。

高速を利用して３０分弱でかつては農村地帯だったキャンパスのある大寮の町へ。

校門を通るとヤシの並木の坂道がまっすぐにあり、多少到着が早かったので車での簡単なキャンパスツアー。

学会やセミナー参加者のゲストハウス、といっても普通のリゾートマンションのような外観や、丘陵地にあるキャンパスの中心に広がる湖を小さくしたくらいの池。この池を中心にキャンパスが広がっている。ちょうど授業開始時間に近くキャンパス内には移動の学生が往来していたがその中に、ジャージや紺ブレザーの制服様の多少高校生のような風体の学生が混じっている。黄先生の説明では五専部と言って高校＋短大の５年コースが併設されていてここの生徒とのこと。

確かに輔英技科大の学生はみな私服。

厚生センターにはファミマが入っていたり、どこか日本の大学とも似た雰囲気の学校だが、台湾で初めて看護学部を創設して５０年の歴史を持つ、知る人ぞ知る大学なのだ。

この歴史故に現在では台湾の医療施設の７人に1人は卒業生であり多くが看護師長などの役割で活躍してるという。

当然、ボランティア活動のプロジェクトも多く他大学は最大で５本程度の同時進行に対して、この大学は夏期だけでも１２本程度のボランティアプロジェクトを実施しているという。学部の特徴かもしれないが現場での体験学習という切り口でみればインターン実習の範囲とは別にいい教育をしているのではないか。

棟の中を見学していると、「応用外国語系　専題実務研究発表会」という告知がある。

よくよく聞いてみると、英語を使っての看護に関する実際の課題に対する探究の成果発表会、とのこと。つまり、英語によるＰＢＬのプレゼン。

これは日本の大学がグローバル化というなの元に授業改革で目論んでいるそのものではないか。

台湾では大学に限らず高校でも多いのだけれど、機会のあるごとに各分野で優秀な成績を収めた学生の名前を掲示公表している。このTOEIC940点の陳さん（女性）は今回のASEPの発表メンバーの一人。言語専攻でなく看護専攻なのですど。

プレゼン作成の学生の様子は関大生もさすがは外国語学部で英語コミュニケーションにはほとんど問題ないように見える。

後は内容と理論構成の筋道を作り上げる。

そうして、夕刻になり立食によるちょっとした歓迎会。といっても堅苦しさはなく双方の教師学生を交えてアットホームな雰囲気で進んでいき、黄先生お得意のギターを抱えての和・台取り混ぜた歌詞での引き語りを切っ掛けに、台湾男子学生のバイオリンソロやちょっと乗った吉田先生の宮下さんのギター伴奏を従えた「Let It Be」、などなど。

そして最後はGleeから「Will You Marry Me」で日台学生取り混ぜての歌と踊りの輪が広がって、もうだれがどちらの学生が区別つかなくなるほどの盛り上がりで終了。

買い出しの準備をして三々五々に「ばーヨウコウ」に人が集い、ついに今日は影戸・吉田両先生と是非話したいとダニエル先生がご訪問。

その間にも本日ご到着の立命大の先生や、懐かしの藤本先生もご来店。

そして最後は高雄空港から深夜到着、おおとりの上杉先生、いや上杉部長。

そして話題は１０年が過ぎて次へのステージへの認識共有といかに毎年担当者が替わりリセットされる相手側を引き込めるかの話題になり熱い会話は続くのですが、明日のピックアップが７時半でいよいよ公式行事の記者会見とあって、皆様２時前にはお開きです。

記者会見の会場は高雄市とはいえホテルから１時間４０分もかかるので道中寝とけば良いや、で一同納得の閉店でした。

ではきょうはこのへんで。

ⅳ【１２月２７日（金）公式行事・記者会見で甲仙地区へ】４日目

記者会見で甲仙地区

こんばんは。昨夜に続き市村です。

本日から公式行事。例年は開催校での共同記者会見プラス教員のシティツアー、そして

教員歓迎パーティーが夜に催されるのだが、今回は高雄市街から２時間弱かかる北東部の山間地のさほど大きくない町、甲仙の小学校での開催。

と言うわけで、ホテルピックアップは７時半という異例の早さで早朝からみなさん朝食場で顔を合わせる。ここのホテルの朝食はハーゲンダッツが食べ放題だが時間にせかされて、朝からハーゲンダッツ？という気持ちもあってまだ挑戦していない。でも、もう一つの大きな理由は「高雄はこの冬特に寒い」のだ。

当然、北回帰線の南で２、３時間行けば南端の墾丁砂で浜も打ち寄せられるサンゴの屑でできており、海の向こうはバシー海峡を挟んでフィリピンというロケーション。例年ならば５月下旬から６月の初夏の気候、ある年は３０℃近くの完全の夏なのだが。

おそらくは２０００年のＡＳＥＰ開始から一番寒い今年の気候。

積み残しのなく、韓国やインドネシア、オーストラリアの先生を加えた一行は一路甲仙へ。

３年くらい前にこの地域も行政区の変更で広域の高雄市となっている。

郊外に向かう高速道路を離れるとヤシの並木に仕切られた畑が続く。畑といってもバナナの畑。木々の間には青色のテントシート様の多きなカバーが掛けられバナナの成長が伺える。

そう、ここは旗山といって台湾バナナの名産地である。たしか２００９年にここの小学校のイングリッシュビレッジを訪問したことがよみがえる。この旗山小は南部台湾で日本統治時代の初期に創設された歴史の古い小学校だった。

そんなことを思い出しながらバスは河原の広く川床の土砂の整備を今もしている大きな川沿いに登りながら甲仙をめざす。甲仙での記者会見の開催の意味は２００９年の台風８号による大水害でこの地区の「小林村」という集落が村ごと流され数百人の犠牲者を出したこと。そして同地区に向かう甲仙大橋が流され復旧架け替えに２年もの年月がかかったこと。

その中で地元の多くの人の郷土愛からこの復興が実現したことにちなんで、今回のASEPの大テーマである「Unsung Heros」名もなき英雄の土地での公式行事開催という意味づけらしい。

そうこうしているうちに大きな川にかかるはしの袂でバスを降りる。この橋が甲仙大橋で歩いて渡り地元の市場の脇を過ぎると会場の甲仙小学校。

校庭に設えられたテントへと着席。１年ぶりの地元先生との懐かしい対面がいたるところで起こる。

今年高雄女子に移られた黄校長は相変わらずのチャイナドレス姿でご挨拶。１０年前の三民職商ではほとんど英語での会話ができなかったのに今では流暢に話される。

昨年、WYMの際に大変だった立志のジャック先生とも再会できる。

開会前のアトラクションは甲仙中の和太鼓の演奏。そしてこの災害復旧への大きな希望の礎となった小学生の競技綱引きのデモンストレーション。このエピソードは壊滅的被害を受けた同地区の小学生たちが何か打ち込めるもので競技綱引きを始めたが予想だにせず勝ち上がりついに全国チャンピオンとなったり多くの人に復興への自信をもたらした、というもので今年の楽天の優勝に似たストーリー。

恒例となった各国の民族衣装を着ての記念撮影は、教員の台湾対海外と生徒の入り乱れての「綱引き」の後に綱を持っての撮影。

これが終わると、甲仙の全国的名産であるタロイモのケーキ作成体験。伸ばしてアンを入れて５５１のように丸めてそして焼き上げる。

焼き上げのかかる時間で教員歓迎パーティーとしての昼食。都市部の料理とは違ってタロイモをふんだんに使った料理、また名物カンボジアの料理も。なぜ台湾の山間地でカンボジア料理？

実は世界共通でとくにこの山間部の甲仙はタロイモ、グァバなどの農業地帯であり深刻な嫁不足。と言うわけでカンボジアから嫁いだ嫁たちが広めていったものと言う。

いつもの各校への参加記念の盾の授与を開催しながら、ちょっと高雄市街では味わえないような昼食のあと、次のアクティビティはグァバ園での収穫、でなく実を害虫などから守る袋掛け。

これもカンボジアから嫁ぎすっかり溶け込んだ奥様から方法を習いさて実習。

何かちがうのですけど。

はい、災害から見事立ち上がったその軌跡を実感するのだ、と行のバスで説明していた主旨とはちょっと違うようですが。

現地の菅笠かぶって袋掛け。

怒ってはいけません。多分、想像するに今回のテーマと結び付けて甲仙復興を実感していただくという当初の計画は他にあったろうにそこは主催は教育委員会、開催校は高雄商業でいろいろな提案や横槍の紆余曲折があって、妙に中途半端なアクティビティーになったのでしょう。

校長の力の入れ方はすごかったので。

そして最後のアクティビティーはお昼に出たハーブティーを無農薬で栽培しているレストランオーナーのハーブ畑であの制作体験し焼きあがったタロイモケーキの試食とまたハーブティー。ケーキは良いにしてもその辺の野草を適当に入れたとしか、私には思えないハーブティーは少々きつかった。あんなにおいしい普段の台湾茶があるのに。

日本参加の先生方面々はわかっていても決して表にだしません。

プレゼン前日の最後の貴重な指導時間を移動だけで往復４時間近くつぶしてしまっても。

ちょっと方向を間違えたホスピタリティでしたが。アイディアは非常に良かったのですが。

国民性のちがいでしょうか。国際交流の難しさをこの１５年目で各々体感したことは新たに次のステップへと進まなければならないサインでしょうか。

夕暮れの高雄市街についたのは６時前。

ここから日本先生はそれぞれの目的で夕食を兼ねた現地先生とのそれぞれのミーティングへ。

キーマンの影戸、上杉、池田各先生は来年当番校の高雄女子・シルビア先生と。

吉田先生はASEPのボス的存在にいつの間にかなったダニエル先生の招待で高雄市ライオンズクラブの忘年会ゲストとして。

そして私は南山国際の交流相手の樹徳家職のウー先生のお呼ばれで西先生とささやかな夕食へ。

樹徳では生徒達がプレゼンの最後の追い込み。この時期に相手からどんでん返しをくらっているようで説得の交渉が延々と続いている。

これがASEPのもう一つの目的であり醍醐味だとは参加１０年以上を経験した日本の先生は誰しも思っているのだけれど。

このあたりは後記を作成して改めてかかせてください。

バーヨウコウはシルビア先生がご来店でまだ話したりなっかったらしく、というかあの開始の頃のシルビア先生に戻ったようなパワー全開で

来年の開催に向けてのロードマップ提案を次々に繰り出してさすがの百戦錬磨の影杉池三巨頭もたじたじが２時間近く続きました。

あすは、いよいよＡＳＥＰ発表の日。

ⅴ【１２月２８日（土）プレゼン本番】５日目

５日目のプレゼン発表

今日はすこし遅くピックアップ時間は７時５０分と多少遅め。

なかなか高雄らしい南国の気温にはならず、相変わらず寒い。このお蔭で風を引いてしまった。

とりあえずおとといの夜にホテルの近所にある台湾版マツキヨのワトソンズでパブロン顆粒を入手してやり過ごしている。６袋で１００台湾元だから日本円で３５０円くらい。おそらく安いのだろう。

日本を含め海外教師の乗り込んだ迎えのバスはこれも相変わらず冷房がかかっている。

まあ、会場の高雄商業高校は歩いても１０分少しなので多少のがまん。

そうして、正門に「２０１３亜州学生交流計画」と繁体字で書かれた幕が張られ休日にも関わらず高雄各地からの生徒・学生が次々に門を通っていく。否が応でもいよいよ発表との高鳴りが感じられる。

立命館大の先生方と前後して会場の体育館を目指していると一人の見覚えのある女子学生が坂本先生に声を掛けてくる。昨年のＡＳＥＰに参加しそれがきっかけで提携校の地元国立中山大に留学している立命館大の重村さんだ。こうして、このＡＳＥＰやＷＹＭが単なる国際交流イベントでなく重ねる年数と継続の結果としての交流プロジェクトだということを身をもって感じられる瞬間である。あまたある提携校の中で中山大学を選んだのはＷＹＭ・ＡＳＥＰ活動への参加を通しての選択であり、長短期の留学交流プログラムを今ではどの大学でも当然に持っているが学校選択が形式的でなく実際の協働作業を通じての延長として学内制度とうまく調和し補完し合える

関係でのプロジェクトでもあることを再認識した。

日本福祉大が国際ファシリテーションの涵養目的でＷＹＭを正課の授業に取り入れたと同様に、単なる語学習得留学の様相をみせるはやりの提携校留学もこのＡＳＥＰをうまく利用すれば日本の大学が目指し始めている国際コミュニケーションを基にした問題解決学習や体験学習を

取り入れることができるのではないかと感じた。もっともこのＡＳＥＰのプレゼンは一つの大きなテーマでホームステイしながら海外学生と協働で一つの結論をもった英語プレゼン仕上げるという上記問題解決演習と体験学習の実践の凝縮版だ。

そうこうしているうちに８時半ごろから１０００人程度の体育館では女子高生のヒップホップダンスをオープニングに参加各校の紹介、高雄市教育局局長、開催当番校の高雄市立高雄商業高校校長、そして中国語を効果的に駆使しての影戸先生の挨拶で開会し、引き続き全員での体育館前で大記念撮影を終えて９時半よりいよいよ各８分間全２６チームの発表がお昼を挟み４時前まで続く。昨年一昨年と参加チームが多いので大学と高校など校種で２会場で開催していたのだけれど今回の高雄商業は２会場に分けての開催も不可能ではないのだがそれぞれの会場キャパが聴衆見合いには十分でないとのことでほんの何日か前に体育館になった、とは池田先生からの情報。おかげで照明、音響あるいは折からの寒波の隙間風が結構寒くプレゼンを聞く環境としてはホールと比べると集中力を維持するには厳しい環境だったかもしれない。

ただ、思ったよりどの発表もレベルが良く長丁場ではあるが聞きやすかった。

いい点のひとつとしてはＷＹＭを見習ってプレゼン時間を８分にしたこと。生徒・学生が集中してプレゼンを視聴できる時間としてＷＹＭの先生実行委員会が出したこの結論は

ＡＳＥＰでも実証されつつある。

二番目として、これもＷＹＭを参考にしてもらって発表演台をなくしステージ全体を使ってプレゼンできるようになっていること。このことにより目元を下に落とすことなく聴衆を見るようになりまたアイコンタクトと同時に手振り身振りが入り、当然スクリプトを憶えるので一旦内容を生徒なりに咀嚼しないと、言い換えれば自分の言葉として発表しないとうまく憶えられないということがいい効果を生み出しているのではないか。

こうして、気が付けばすべてのすべてのプレゼンは終わり、生徒・学生の間にはやっと終わった安堵感と同様に押し寄せる緊張の結果発表。

結果発表の前に審査委員長である立命館大・坂本先生の高評。いつも聞き入ってしまう。「どのプレゼンもとてもすばらしかったけれど、ここに発表されたアイディアが唯一ユニークな、みなさんが自ら考え抜いた独自の考えであること」の再確認の内容もさることながら、会場の生徒・学生に同意を求め会場全体に染み渡らせらすような英語のスピード、発音、語彙の選択など所謂プロソディーのどれをとっても魅力的でついつい前のめりで話を聞いている自分に気が付いた。

それぞれの結果は結果として、ＷＹＭ同様に決して明確なプレゼンコンテストにはせずプレゼン結果のみでなくその協働過程の文化的衝突をいかなるコミュニケーション手段を用いてお互いに満足するWinWin関係に持ち込めるかという経験過程も重視するＡＳＥＰもゴールドとプラチナの両賞がそれぞれの学校グループに与えられた。

審査員でない日本の先生方とどのプレゼンが良かったかは昼休みや休憩、結果発表前の時間で立ち話していたのだが教員でない私でも１０年以上参加していれば凡そ皆様と同意見で多少ほっとした。特に坂本先生始め日本の審査員先生は本当におつかれさまでした。

例年あまりプレゼンの話は先生方にお任せでここには書かないのですが、今年はいくつかの事前見学したプレゼンにつて書いてみましょう。

まずは、関大＋輔英技科学大。

輔英技科学大が念願の初参加でどうだろうと聞き始める。両校とも自分たちの領域のなかでの身近な人を取り上げ、また発表がステージの奥行前後のポジション（立ち位置）をうまく使い、ジェスチャー＋プロソディーも以前最も素晴らしいと私が思っている台湾大のノースクリプションで聴衆の反応を見ながら話していくというプレゼンに勝るとも劣らない、ある意味の余裕を感じた。それはつまり、自分たちの主張したいことが染み渡る水のように私の心を潤沢に満たしたから、自分たちもやり遂げた満足感はあっただろうが、聞いている見ている私にも満足感が起きた。ある意味、この発表者とオーディアンスの化学反応を起こすことがプレゼンの極意なのではないだろうか。

"Close your eyes,"でスライドが替わり、間が置かれて"Unsung Heroes may stand nearby YOU"で終わった。それはたとえ数万人のスタジアムであろうといつしか声を合わせての大合唱になるロックスターのコンサートのように。

苦渋の現場を見た南山国際高校＋樹徳家商。

実は昨晩のレポートのように夕刻食事に招待されて学校に行ったが、まだ最終の仕上げに手こずっているとのことで教室へ。

そこでは両先生を含めどうにかやっと妥協策での方向性が決まって７時過ぎ。ここから生徒達はスクリプトを憶えなければならない。解散際、西先生が生徒を私に振った。「話し方で市村さんにアドバイスをもらったら？」げっ（今年ならじぇ、じぇ、じぇ）、教師でもないのにどうして振ってくるんだ、と一瞬思ったが西先生とは１５年のお付き合いの上での振りで当然私の英語力を知っている。また、彼らの発表は過年のＡＳＥＰやＷＹＭを聞いて知っている。確かに、彼らはネイティブ国ではないにしろ海外生活経験があり英語の発音や流暢さにかけては国内高校生参加者でも上位にうまいし日常コミュニケーションもストレスなく話しているのを知っていた。ただ、それだけに発表となると多少早口ですらすらと話す傾向があったのには気づいていた。

そこでフレーズを一旦話してもらうとやはり早い。

「聴衆に呼びかけるところ、そこで一旦ためてポーズしてみて」、ともう一度。

まだ早い。「じゃあそこで止めて会場の３人をポン、ポン、ポンとみて次の言葉。」

うん、良くなった。

そして今日の発表。みごとにプロソディーができている。ノンネイティブである会場のほとんどの生徒に理解できる発表。すばらしかった。彼らの集大成として発表が終わって拍手のなかで私の採点での上位賞の一つは彼らのもので間違いなかった。

こうしてくやしさも涙、喜びも涙の授賞式は終わりあとは入り乱れてのフェアウェルパーティーが恒例の中正のマーチンングバンドを皮切りにこれもお馴染みの三民のファッションショーに続く。多分関係者で違うだろうけどオタクのカメラ小僧のような風体も現れて若者のカオスのパーティーの予感を感じるところで、あとは先生も生徒・学生も主役は若者にまかせて、アルコールの補給のため数人の先生と会場離脱。

そして、最後の夜の「バーヨウコウ」は本当にＡＳＥＰを含めＷＹＭの発表評価の仕方の再考で熱い議論が続き、明日の出発の早い先生から三々五々に部屋に戻られ

最後のお客様は２時ごろまで。

「来年は小松発中部経由、関空から直接高雄国際空港へとチャーター機で手配しましょうか？」と

日本側池田大事務総長先生のお言葉がなんだか冗談でなく実現しそうな気のするＡＳＥＰ３０１３と「バーヨウコウ」の締めくくりでした。

皆様、よいお年を。

いつかどこかで、「バーヨウコウ」で。

ⅵ【１２月２９日（日）高雄から台北へ、そして後記】６日目

高雄から台北へ

こうして毎年のように、気付いてみればあっという間にASEPが終わって日本参加の皆さんはそれぞれのスケジュールで年の瀬を迎えた日本へと、両手と心の中にたくさんのお土産を抱えて帰国の段取り。

生徒と待ち合わせの西先生とご一緒に来たときと同じようにまたウー先生の送迎で左榮の新幹線駅へ。南山国際チームの生徒さんは各々のホストファミりーが予定時刻に駅の待ち合わせ場所に到着。日曜日とあってどこか和んだ雰囲気の駅で見送りのホストファミリーを交えしばしの記念撮影。もちろん生徒もホストファミリーもみんな笑顔で写真に納まる。これだけ見ても彼らにとってのＡＳＥＰがどのようだったかが容易に想像されるほほえましいスナップ。

予定通りの新幹線を空港近くの桃園駅で下車してシャトルバスで２０分程度で桃園国際空港へ。多少早すぎる行程かと思ったがことのほか中華航空のみチェックインカウンターが長蛇の列。多くが日本人の団体帰国グループ。台湾への日本人旅行者が増大したという日々のニュースを体感。こんなに混んだのはこの１０年あまりで初めての体験だった。

こうして、南山チームと関空、中部と別搭乗口で分かれてまたＷＹＭでの再会を約束。関空便も登場ゲート前の待合室は時刻前にはいっぱいになり、新幹線・佐榮駅で再会した夕陽丘学園チームとここでも再会。櫻井先生とＣＩカウンターの大混雑の話をすると、新幹線・桃園駅でのＣＩの事前チェックカウンターで荷物預けも含め事前チェックインしたので空港ではスムーズだったとのこと。そういう手はあったのですね。

同様に、今回学校を変わられて法隆寺国際高の山本先生と生徒さんも同便だった。山本先生は４月に変わられたばっかりなので今年のＡＳＥＰに生徒の引率は難しいとはなされていたが、学校の性格上各種国際交流プロジェクト活動をしている生徒のほうからＷＹＭ参加を経て是非ＡＳＥＰに参加し、色々な国際交流活動を継続していきたい、あるいは、さまざまな交流活動で継続して自分たちの能力を試したいという要望があったと聞く。これこそ、一過性でない国際交流、すなわちＷＹＭやＡＳＥＰの多年継続の底力であり随分と波及してきていると実感した。

そうして飛行機はやはり寒い関空に到着。

今回は1人で帰途に就く。

多くの家族連れやグループでごった返す通関荷物検査場で男一人の私に、他意はないのだろうが、「どういう目的で台湾に行かれてましたか？」と関税職員が聞いてくる。今まで１０年以上ＡＳＥＰで帰国してパスポートを確認だけのフリーパスだったが。

ちょっと胸を張って、「はい、高大生の国際交流のお手伝いで。」と答える。

「それはご苦労様でした。」と職員は丁寧にパスポートを返してくれた。

ⅶ　【　後　　　　　記　】

日本語を流暢に話す台湾人

昨年までは立命館チームとの同行で二・二八記念館はじめ台湾についての歴史的なフィールドワークをＡＳＥＰ行事以外に体験させていただいていた。本年は３回目の二・二八記念館で特に目新しいという訳ではなかったが、このレポートの１日目に書いたように偶然二・二八事件の体験者の見学老人から話を聞く機会があった。いわば、戦前と終戦直後の台湾と日本の関係を体験した「日本語を流暢に話す台湾人」老人の観点を聞くことができた。

東日本大震災の義捐金額の話題から最近はマスコミを始め色々なメディアが台湾と日本の関係をようやく表に出すようになってきた。そうして、今年の体験として例年になく日本人旅行者が増え、それと同時に台湾への様々な関心が増えているのだろう。

今回、ＡＳＥＰ初参加で関西大とチームを組んだ輔英技科大は多年国際センターの黄先生の参加へのご努力が実を結びレベルの高い両校の協働プロジェクトとなったのは間違いない。

黄先生は当然戦後生まれでかつ、大学訪問時のレポートに書かせてもらったように日本の大学への留学経験が長く、ある意味で戦後高度成長以降の台湾と日本の関係を体験された、二・二八の老人とはまた違った観点を持った戦後の「日本語を流暢に話す台湾人」だと認識していた。

２６日の輔英技科大訪問。先生・学生のそれぞれのスケジュールをこなし夕刻より派手ではないが心温まる交流パーティーが開催された。色々な話を黄先生を含めて同年代の輔英技科大先生としていた中で、終戦後日本に帰らずに台湾に残留した日本人が正式には不明だが１０万人超はいる、という台湾先生方の話が出たのだ。

意外というか、ちょっとショックだった。そんなに残留日本人がいたのか。にわかには信じがたい人数だが、どの先生も真面目にその数字をあげている。

「そういえば、あの生徒のおばあちゃんが日本人で・・・。」、「昔すんでいた近所のだれだれがそうで・・・。」と、戦後生まれの彼らは軽く１０万人は残留日本人がいると確信しているのである。

私はその数字に懐疑的だったがその場で彼らに反証することはできなかった。懐疑的に思った理由は二つある。

一つは私の父方が地域は違えどやはり「引揚者」であり、親族から、いかに着の身着のままで辛酸をなめながらではあるが帰国イコール日本に帰ることに心血を注いだかの話を子供のころより聞かされている。ちなみのその祖父は引き揚げの途中で病死している。そこまでして国に帰るものなのだと思っていた。だから１０万人以上も残ったとは信じがたい。

二つ目ははたしてその母数はどの程度だったのかだ。帰国後調べてみると一説では軍人１６万６０００人を含めておよそ４８万８０００人という数字があった。この数字からして残留の割合は２０％を超える信じがたい数値となる。

真偽のほどは到底伺いしれないが、確かなのは前掲したように身近な隣人として残留を見聞きし、また教え子も家庭のごく近い確認できるルーツとしての残留日本人の子孫と称して確実に認知されているということだ。しかも、そうそうたる大学教員が一人でなく真顔で日本人の私にこんなことも知らないのか、と言うがごとくに語ってくる。

「台湾都市伝説」として切り捨てることは可能であろうが、なぜ、この１０万人超残留説が今の台湾、特に高雄地区にあるのだろうか。

戦前の日本の「国外領土」喪失に際して、引き揚げという名目で多くの日本人が辛酸をなめながら終戦後何年もかかって帰国したことは前掲したが、帰国したとて「引揚者」という名の元に生活基盤は国内にはなかった。故郷を捨てて行った者として、羽振りの良かったものとして他人の目にさらされるよりそのまま国民党の目を潜って台湾で生活した方がまだましだったのだろうか。

思うに、１０万人超という数字は別にして、国民党の目から庇い今までと同じように生活を共にするように庇護する「台湾人」が多く、他の「国外領土」より多く存在したのではないだろうか。

台湾引き揚げ経験者の手記などにも、「そのまま残れ」と地元民に言われたという証言が散見されるし、八田與一の銅像の顛末を考慮してもうかがわれる。

こうして、戦後生まれの台湾人は「残留日本人１０万人超説」通じての今の日本と台湾の関係を

思っているのではないだろうか。

そうして、「残留日本人１０万人超説」がぐるぐると私の頭の中を廻り始めながら、歓迎パーティーはますます盛り上がり、関大・輔英技科大生が交じりあい、グリーのなかの「Merry Me」の曲に合わせてくるくると学生たちが笑いながら、手を取りながら、本当に楽しそうに踊りはじめ、折からの風邪気味で多少熱っぽい朦朧とした頭の中で、その風貌以上にだれがどちらの学生か全く区別がつかない自分に気付いた。

ＡＳＥＰ２０１３ 現地レポート(2013/12/24～12/28)

５日目のプレゼン発表

ＡＳＥＰ２０１３　現地レポート(2013/12/24～12/28)