福井商業高校1年 M.S

私は新興高校との合同グループに加わって、ASEPに参加しました。今大会のテーマは「名もなきヒーロー」で、日本にいるときから、新興高校の子たちとメールで意思疎通をはかりながら、テーマに沿ったトピックを探し、プレゼンテーションを作成しました。そして、私たちは自分たち日本人のパートの主題を「日本のおもてなしの文化」と決め、情報収集、原稿やPPTの作成を進めてきました。台湾に行ってからは、みんなでとにかく英文を読む練習をして、PPTと合わせました。スピードや声の大きさ、ジェスチャーなどいろいろな工夫をつけながら何度も練習しました。そして最終的にはプラチナ賞をいただくことができました。このプラチナ賞を頂くことができたのは、台湾での活動で頑張ったのはもちろん、日本にいる間に準備をしっかりとしてきたからだと思います。

「おもてなし」をどうすれば上手にテーマに合わせてプレゼンテーションにできるか、みんなでたくさん悩みました。それでも、おもてなしにこだわったことは本当に良かったと思いました。部活を休んだり、みんなで遅くまで活動したり、休みの日も集まったりしたかいがあっと思っています。台湾では、みんなで何度も同じことを繰り返して練習しました。最初は、短くて簡単な文章だと思っていました。が、追求するとキリがないくらい、直すべきところや工夫できるところがあり、練習すればするほど難しいと感じるようになりました。外に出てみんなで大きな輪になって練習したことが、一番の思い出です。友達とお互いに悪い点を指摘したり、アドバイスをだし合ったりすることを通し、英語の発音や表現のスキルをすごく磨けたと思います。また、休憩時間に台湾の生徒と英語で会話することで、今まで自分の引き出しになかった伝え方ができるようになりました。だから、伝えたいことを以前より正確に伝えられるようになりました。ASEPの練習で大変だったことは本当にたくさんありましたが、毎日とても楽しかったです。ASEPに参加して新興高校に行けたことを誇りに思います。これからもできる限りの行事に参加していきたいと思いました。

 

福井商業高校1年 M.Y

 今回のASEPのテーマが「影のヒーロー」であると聞き、まずはちょっとした助け合いの経験などについて、みんなで調べ、情報を共有し合いました。すると、日本には沢山の心温まる助け合いの話があることが分かりました。そこから、日本人は、助け合いや礼儀を重んじる心がとても浸透している国なのだと考えるようになりました。そして、それがよく表れているのが、日本の「おもてなし」文化ではないかと考え、プレゼンのトピックにしようと決めました。

 「おもてなし」について調べてみると、その発端は茶道にあるということがわかりました。おもてなしが、そんなに長い文化的歴史を持っているとは知らなかったので、私たちにとっては驚きの発見でした。また、調べれば調べるほど、奥深く、難しい話も出てきました。私は、ある一つの物事に対してこんなに深く考えたことはなかったので、頭がパンクしそうにもなりました。でも、次々に新しい発見があると、とても面白くて、ワクワクしました。これからはなんでも深く考えてみようと思いました。また、プレゼンを作っていく中で、「一期一会」という言葉は茶道から生まれたことが分かりました。この「一期一会」という言葉は、今回ホームステイやプレゼン練習をする際、私の心のよりどころになり、よりいっそう頑張ることができました。また、これまでは外国人にばかり憧れていたけれど、日本の良さを沢山知ることができ、日本人であることを誇りに思うようになりました。

 ASEPの発表練習では、初めはセリフを噛んでしまうし、うまくパフォーマンスができないし、笑顔にもなれないし、とても苦労しました。それに比べ台湾の子達は、発音や単語と単語の間の取り方がとてもうまくて聞き取りやすく、見習うべきところが沢山ありました。台湾の子と一緒に練習することで、話し方や伝え方を盗むことができ、英語力やプレゼンテーション力を上げることができました。また、私はとても人見知りなので、人前で話すことがすごく苦手ですですが、プレゼンテーションでのパリジャンという役を演じることで、少し自信をつけることができました。おかげでもっともっと自分を磨くために頑張ろうと思えるようになりました。

 いろいろなことをたくさん見て、聞いて、体験して、本当に力になることばかりでした。また、日本へ帰ってからは、一人一人のおもいやりをこれまで以上に見つけることができるようになりました。とてもありきたりな言い方だけど、本当に人間として成長できました。ASEPに参加したことは、高校生の自分とって大きな思い出になっただけでなく、私の今後の人生のためにもとても大きな学びになりました。

 

福井商業高校1年 K.K

 台湾に行くこと、ホームステイをすること、飛行機に乗ることなど、私にとってすべてが初めての体験でした。台湾の生徒のみんなやホームステイの家族と仲良くなれるのか、とても心配でした。でも、実際に台湾へ行ってみると、みんな快く私たちを迎え入れてくれました。ホームステイの子とも、英語を使って日常的会話をすることができました。でも、もっと話したいことがあるのに英語でどういっていいのかわからないから、自分から積極的に話せないときもありました。だから、もっと自分のボキャブラリーを増やしたいと思いました。

 ASEPのプレゼンテーションは、日本にいるときから高雄商業高校のメンバーの子とSNSで意見を交わしていました。しかし、SNSを通して意見を交わすことは予想以上に難しかったし、台湾についてからも意見が合わなくてたくさん苦労しました。また、自分が言うパートをたとえ繰り返し何回練習しても、いざ人の前に立つと緊張して頭が真っ白になり、最後までしっかり言えなくて嫌になることもありました。でも、台湾の子とペアになって自分の発音を見てもらったり、夜7時、8時まで友達と学校に残って練習したりしました。みんなそれぞれ自分の言うパートが短い子もいれば長い子もいたけれど、誰一人として妥協せずただひたすら自分自身のパートを口ずさんでいる姿が、とてもこころに残っています。ASEPの前日までうまくいっていなかったプレゼンも、当日にはしっかり自分の力を十分に発揮できるようにまでになりました。結果はゴールド賞でしたが、いままでで一番良いプレゼンができたので、自分たちの中ではプラチナ賞だったとおもいました。高雄商業の生徒のたちと最高のプレゼンができて本当に良かったです。

 また、台湾でこのような良い経験ができたのも、プレゼンの準備を手伝ってくださった先生方や、台湾に行くことを許してくれた両親など、たくさんの人たちの協力があったからだと思います。だから、自分が体験してきたことや感謝の気持ちを、直接伝えようとおもいます。最初は参加しようか迷っていた台湾研修でしたが、今では、本当に参加してよかったなと思っています。

 

福井商業高校1年 N.K

 私にとっての初めての海外がこのASEPでした。プレゼンの準備段階からすごく楽しみにしていて、とてもわくわくしていました。

 台湾につくと、ホストファミリーが温かく迎えてくれました。私のホストは以前WYMのとき私の家に泊まった子だったので、すごくリラックスできました。私がこのホームステイで一番学べたことは、自分の思いはちゃんと自分で伝えなければならないということです。日本人は遠慮して、自分の思いをあまり口に出さないことが多いです。しかし、台湾では逆に迷惑になることがわかりました。

 プレゼンをつくる段階では、台湾の生徒と意見を交わすうちに、大きな壁にぶつかりました。自分の思いだけでなく、相手の思いも尊重することの難しさを実感しました。また、相手を説得するということは日本語でも難しいことなのに、英語になるとさらに困難で、自分のもっているボキャブラリーの少なさと、表現力の乏しさに気づかされました。またプレゼンの練習では、うまく話すことが出来ず、弱気になる自分との戦いでした。

 結果はゴールド賞でしたが、なにも後悔は残っていません。慣れない土地で苦労したからこそ、自分のなかでの反省点も見つかったし、これからの学校生活も変わっていくと思いました。このプレゼンからは学べるものがたくさんありました。まだ自分は気づいていないかもしれないけれど、必ず自分の蓄えになっているはずだと思います。練習してもなかなかうまくいかなくて涙を流した日もたくさんあったけれど、みんなのおかげでがんばれました。この思いはうまくいい表すことはできないけれど、自分のなかで永遠に生き続ける経験だとおもいます。また、ほかのグループのプレゼンを見てすごく勉強になりました。自分たちのプレゼンに足りないものもたくさん見つかったし、逆にここはこうしたほうがいいのでは?と思うこともありました。私はこのプレゼンのメンバーで次のワールドユースミーティングに出たいです。そして、このASEPで学んだことを生かしてプレゼンを作り、今度はプラチナ賞をとって、みんなに感謝の思いを伝えたいです。

 最後に、このようなすばらしい経験をサポートしてくれた先生方、ホストファミリー、親、友達すべての人に感謝したいです。